教師を目指していた僕にとっては衝撃的な内容。
熱く子どもに教えることが教師の役目だと思い込んでいた。
全10回の井上淳之典さんによる「教えない教育シリーズ」のうち7回を受講した。
最初は、理論は理解できるけど、本当にできるのか?という疑問があった。
それでも、毎回のようにおこなうインタビューゲームやワークショップを通じて、
自ら気づいたことしか学びにならないという事が腑に落ちてきた。
教えるのではなく、学び手がいかに気づくように関われるか。
それには、そもそも学び手が学びたいと思わなければ意味がない。
そこがまず1番難しいところ。
教師を目指していた頃は、如何に導入で引きつけるか。生徒のやる気を引き出すか。と考えていた。
今はその考えに違和感がある。
どの子にも、「学びたい気持ち」「自ら学んでいく力」がある。
それを無視して、やる気を起こしてやるぞなんて少々上から目線すぎるなと思う。
「教えて伸ばしてやるぞ」という考えは、もっと上から目線でおこがましい。
教えるという行為は、その子の成長の機会を奪う。
そして、相手が求めることで初めて成り立つ行為。
教育者の仕事の醍醐味の1つとして、「子どもの成長に携われること」があると思う。
それは、そんなに子どもを成長させてすごいとか、
子どもから感謝される自分など
何かのgiveによって感じるものではなく、
ただ、相手のこうなりたい、こうしたいにスッと乗れる人が教育者。
支援でも指導でもない。
強制でも放任でもない。
そんな関わり方ができる人が僕にとっての真の教育者。
教えないのは、教える内容がないことではなく、
教えたいことはあるけど、本当に教えるためには教えないことが大切。
その人自身で学んで行けると信頼するところからスタート。
まだまだ僕も序ノ口で、分からないことだらけ。
でも、何も分からないわけではない。
毎日どーでもいいことをコツコツやり続けることからやっていこう。
井上さんをことばこさんをはじめ、色んな方と関わる中で学ぶことができました。
ありがとうございます。そしてこれからも、学び続けていきましょう。
おわり。