名前?苗字? ひろやすの生き様ブログ

「ひろやす」と聞いて、名前だと思われる方が大半です。

本日のつれづれ no.339 〜この記事はタイトルが思い浮かばない〜

2017.02.19  【335日連続投稿】

 

先週、私にとってなかなか難しい問題が職場の特別支援学校でおきました。

 

2時間目と3時間目の間の休憩時間にそれはおきました。

 

2〜4時間目と続く授業の休憩に入り、30人弱の生徒と約10名の先生はトイレに行くなどの理由で教室から出て行きました。

 

職員は私一人だけ教室に残っており、私一人で15名程の生徒を掌握している状況でした。ふと生徒が一番集まっている所に目を向けると独歩での生徒が車椅子に乗っている全介助が必要な生徒の頭を拳で叩いていたのです。

 

「これはまずい」と思うよりも先にすぐさま駆けつけて、叩いている生徒に「何やってんだ!」と止めにいっていました。

 

周りに多くの生徒が目撃していたので、何が起こったか尋ねると、「叩かれた生徒は何もしていないのにいきなり叩かれた」とのことでした。

 

叩いた生徒に「なんで叩いたの?」と尋ねてみると「ごめんなさい」の一点張りで、叩く行動を起こした背景が全く見えませんでした。

 

3時間目が始まりそうになると、担任の先生が教室にいらっしゃったので、事情を説明しました。

担任の先生が理由を尋ねても「ごめんなさい」の一点張りが続きました。

その後、どの先生が理由を尋ねても「ごめんなさい」しかその生徒から出てきませんでした。

 

3時間目の時間を使って、唯一教員でその瞬間を目撃していた私が別室で指導することになりました。正直理由が分からないのにこちらから指導することって難しいと思いながら、どんなことがあっても暴力を振るうことをして欲しくないこと、やってしまったことはどんなに謝ってもなくならないことなどを話しました。

少し反省した様子でしたが、話したことを分かっていなさそうな生徒の表情を見ると、「私はただ正論をこの子に押し付けたいだけでなんじゃないか」と思えてきました。

最後にもう一度理由を聞くと「じゃれたかった」と話してくれました。

 

その終わったタイミングで生徒指導部の先生が来られ、私からの指導は終わりということで生徒指導部の先生から話して頂きました。

 

その生徒は、知的な遅れがあるため認識力と理解力が低く、私たちの話をどれ程分かってくれたのだろうか、と思いながら授業に戻りました。

 

3時間目の授業が終わると、問題が起きた時に周りにいた生徒からも話をもっと詳しく聞いておいた方がいいなと思っていたので、聞いてみると「叩かれた生徒が叩かれる前に、別の生徒が叩かれた生徒の頭の上に手を拳にして置いていた」と言うのです。

 

それを聞いて、「叩いた生徒はそれを見て、自分もやって見たかったのかな」とも思いました。また、みんなでワイワイ楽しそうに会話している輪の中に入りたかったことも重なり、より手を頭の上に置きたかったのかなと思いました。おそらく、叩いた生徒にとっては、戯れるような気持ちで拳を頭に置く感覚でしかなかったのかもしれないと思いました。

 

実際、私自身もじゃれてる感覚でその生徒から3度首を絞められたことがあるので、手加減をすることが苦手で、不器用なことが今回も出てしまったのかと思いました。

 

それを初めから知っていればもっと話すことが異なっていたなぁと思いました。

 

その後は担任の先生に指導が任されることになり、給食を終わりのギリギリまで食べさせないようにするなど、反省の時間を取っていました。

 

給食を食べることと叩いたことは個人的には別物だろうと思っていましたが、叩かれた生徒はかなり怒っていましたし、何らかの罰を与えなければ場が落ち着かったのだろうと思います。

 

給食後はからは叩いた生徒と関わることなく、その日は帰っていきました。

 

保護者にも連絡を入れるとのことでしたので、叩いた生徒は家でも叱られたかもしれません。

 

翌日以降はその生徒としっかり話せる時間は取れませんでした。

 

翌日には担任の先生と話す時間があったそうで、一応今回の問題は落ち着いたようです。

 

その生徒に対して、先入観を持たず接しようと思いますし、今回のことから生徒も学んでいると信じます。

 

今年度もあと1ヶ月ほどになりました。

もう少しでお別れかもしれないと思うと、自然と一日一日を大切にしようと思います。終わりやお別れが目の前に迫らなくても、日々を大切に過ごすことをできる限りやってきたつもりですが、やはり終わりが迫ってくる感じならではの感覚があります。

 

明日からも大切な一日が楽しみです。

 

おわり。