2018.03.09 【715日連続投稿】
今日、生徒から「どうすれば痩せますか?」と質問されてときに、
「体をつくることについては、食が9割を占めていると思うから、食を見直したらどうだい?」
と答えました。
その生徒は「ギクッ」とした感じで食が疎かになっているのに気づいた様子でした。
でも、肝心な私が「なぜ食が大事なのか?」ということをまだまだ認識が浅いのだと感じています。
日常の手間をできるだけ省く、買ったもので間に合わせようとすることへの、本当の意味での歯止めとは、人間にとって食とは何かということから考えることなのです。それはただ単に身体的な、栄養的な問題ではありません。食とは何かを考え、どのように食べるかということを考えることは、人間としての魂をいかに育てるかということと深くつながっているのです。そこまで考えなくてはいけない。
食とは呼吸と等しく、生命の仕組みに組み込まれているものです、これは厳然たる事実です。ですからそれに抗ったり、即して歩かないと、自然律に反してしまう。その結果、ある日、足元から崩れるのです。
辰巳芳子『「年中行事」ということ』-味覚旬月-より
おわり。