2019.07.15 【1207日連続投稿】
だいたい生物というのは、一年のうちの一定期間は休眠状態で過ごすものです。これが生物のほんとうの姿というものでしょう。もちろん、土地が温帯と熱帯とでは違ってくる。それに変温動物と恒温動物がある。また、鳥の渡りとか、魚の回遊とかいって、避暑・避寒のできるものと、できないものとで、また違ってくる。ですから、こうしたさまざまの要素の組み合わせで、いろいろの型ができてくるのでしょう。いちがいにはいえませんが・・・。
人類は恒温動物です。そして人類だけは“居ながら”にして、自分の周囲を一定に保つすべうぃ心得ている。ですから、不利な環境を休眠で乗り越える必要がない。年中働いています。これは、三十億年の生物進化の歴史のなかの、ひとつの奇跡ではないか!とくに日本人はどうですか・・・(笑声)。
〜中略〜
まあ、そんなわけで、一年という周期をとっても、そこには、人のよって、さまざまの山と谷がある。いわゆる日のリズムに対する「年リズム」です。そして、このリズムにしたがって、いま、ここで問題にしている、胃袋もまた、大きく眠ったり、起きたりしている・・・といことです。“食欲の秋”とか、夏には食欲がない、など。いろいろいわれますが、まさにこのことじゃないですか・・・。けっして蒸し暑い、というそれだけで、食欲がなくなるのではない・・・。
三木成夫『内臓とこころ』p.58〜59
梅雨に入って今年は、8月ごろまでは続くようです。
夏に入ると一気に暑くなって食欲がなくなったり、元気が出なかったりするかもしれません。
人によっては、毎年この時期はどうも体調が...という人もいるかもしれません。
そんな人は決して体調管理が悪かったり、甘えではないとうことは知っておきたいことだと思います。
おわり。