名前?苗字? ひろやすの生き様ブログ

「ひろやす」と聞いて、名前だと思われる方が大半です。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

本日のつれづれ no.518 〜渡辺京二『逝きし世のお面影』第10章-子どもの楽園-⑤〜

2017.08.31 【528日連続投稿】 日本の親は子どもを放任しているのではなかった。子どもは小さいときから礼儀作法を仕込まれていたし、アンベールも証言しているように、親に最大の関心は子どもの教育だった。あまやかしや放任のようにみえたのは、これもアン…

本日のつれづれ no.517 〜2017.08.27 ファシリテーション講座での質問への回答〜

2017.08.30 【527日連続投稿】 昨日の記事に書きました通り、8月27日(日)多治見市市民活動支援センター主催の「気持ちが伝わるファシリテーション講座」第1回『「聞くこと」はコミュニケーションの基本』で講師を務めました。 講座の最後に質疑応答の時間…

本日のつれづれ no.526 〜初めての外部講師経験を振り返る〜

2017.08.29 【526日連続投稿】 8月27日(日)に多治見市の市民活動支援センター「ぽると多治見」の「気持ちが伝わるファシリテーション講座」の第1回『「聞くこと」はコミュニケーションの基本』で講師を務めさせて頂きました。 有難いことに寺子屋塾のスタ…

本日のつれづれ no.515 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第10章-子どもの楽園-④〜

2017.08.28 【525日連続投稿】 日本の子どもが泣かないのは、モースの言を借りれば、「刑罰もなく、咎められることもなく、叱られることもなく、うるさくぐずぐず言われることもない」からであったろう。だがそれは一面では、子どもの方が親に対して従順で、…

本日のつれづれ no.514 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第10章-子どもの楽園-③〜

2017.08.27 【524日連続投稿】 日本の子どもは泣かないというのは、訪日欧米人のいわば定説だった。モースも「赤ん坊が泣き叫ぶのを聞くことはめったになく、私が今までのところ、母親が赤ん坊に対して癇癪を起こしているのを一度も見ていない」と書いている…

本日のつれづれ no.513 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第10章-子どもの楽園-②〜

2017.08.26 【523日連続投稿】 カッテンディーケは長崎での安政年間の見聞から、日本人の幼児教育はルソーが『エミール』で主張するところとよく似ていると感じた。「一般に親たちはその用事を非常に愛撫し、その愛情は身分の高下を問わず、どの家庭生活にも…

本日のつれづれ no.512 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第10章-子どもの楽園-①〜

2017.08.25 【522日連続投稿】 日本について「子どもの楽園」という表現を最初に用いたのはオールコックである。彼は初めて長崎に上陸したとき、「いたるところで、半身または全身はだかの子供の群れが、つまらぬことで騒いでいるのに出くわ」してそう感じた…

本日のつれづれ no.511 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第9章-女の位相-⑤〜

2017.08.24 【521日連続投稿】 英国公使夫人メアリ・フレイザーは、公使館で「隔週に英文学の読書会を、それのない週にはこの翻訳の朗読会」を開いていた。それは彼女が興味と共感を抱く日本婦人の人生に少しでも近づきたいからであり、あまりにも知的な楽し…

本日のつれづれ no.510 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第9章-女の位相-④〜

2017.08.23 【520日連続投稿】 徳川期の女性はたてまえとしては三従の教えや「女大学」などで縛られ、男に隷従する一面があったかもしれないが、現実は意外に自由で、男性に対しても平等かつ自主的であったようだ。多くの外国人観察者が東洋諸国にくらべれば…

本日のつれづれ no.509 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第9章-女の位相-③〜

2017.08.22 【519日連続投稿】 たとえば離婚の問題をとっても、彼女か紹介している一例はむしろ当時の女性の自由度を示すものとして読むことができる。彼女が交際している上流家庭のお菊さんという女中がいた、彼女は結婚のためにその家からひまを取ったのだ…

本日のつれづれ no.508 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第9章-女の位相-②〜

2017.08.21 【518日連続投稿】 数ある観察者のうち日本における女性の地位に関してもっとも包括的な考察を行なったのはアリス・ベーコンである。彼女によれば、日本の女は幸せな少女時代を送る。ただしそれは両親や兄たちのペットとしてである。しかも彼女ら…

本日のつれづれ no.507 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第9章-女の位相-①〜

2017.08.20 【517日連続投稿】 庶民の女たちの地位は支配者の妻たちの地位よりはるかに高いという認識は、チェンバレンだけのものではない。ブスケは農村の女について、「その仕事はヨーロッパの田舎の婦人の仕事とおなじで、その意見はあらゆることに採りい…

本日のつれづれ no.506 〜第4回教師塾を終えて〜

2017.08.19 【516日連続投稿】 本日、講師に長谷川厚一郎さんを招いて第4回教師塾「マインドマップを通した自己理解」を行いました。 ざっくりした流れとしては、3人または2人のグループを作り自己紹介後に、テーマを変えながらマインドマップを何度も書きま…

本日のつれづれ no.505 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第8章-裸体と性-⑤〜

2017.08.18 【515日連続投稿】 パンペリーにとっては「日本は矛盾に充ちた国」だった。なぜなら「婦女子の貞操観念が、他のどの国よりよろ高く、西欧のいくつかの国々より高い水準にあることは、かなり確かである」のに、自分たちの娘を公娼宿に売る親たちを…

インタビューゲーム日記 no.38 〜ポンポンとリズムよく聞いてみました〜

2017.08.17 【514日連続投稿】 インタビュゲーム個人セッション38人目のお相手は、堀岡寿至さん。 (写真は撮り忘れました。。。) ※今まで、no.〇〇=〇〇人目と書いていましたが、先日私が今までインタビューゲームをやったことがある人すべての方を数えると…

本日ののつれづれ no.504 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第8章-裸体と性-④〜

2017.08.16 【513日連続投稿】 当時の日本人にとって、男女とは相違に惚れ合うものだった。つまり両者の関係を規定するのは性的結合だった。むろん性的結合は相互の情愛を生み、家庭的義務を生じさせた。夫婦関係は家族的結合の基軸であるから、「言葉の高貴…

本日のつれづれ no.503 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第8章-裸体と性-③〜

2017.08.15 【512日連続投稿】 そこでアリスは論ずる。「旅行者が夏、日本の田舎を通りすぎて、道筋の村々から溢れ出し、人力車がとまるたびにそれを取り囲む半裸の男女と子どもたちを目にする時、彼は、いったいこの国にはほんとうの文明が存在するのか、こ…

本日のつれづれ no.502 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第8章 -裸体と性-②〜

2017.08.14 【511日連続投稿】 「『礼節』という言葉の正しい定義は何だろう」と問うのはティリーだ。「私が初めて日本の風呂屋へ入ったとき、そう私は自問した。あらゆる年齢の男。そして婦人、少女、子どもが何十人となく、まるでお茶でも飲んでいるように…

本日のつれづれ no.501 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第8章-裸体と性-①〜

2017.08.13 【510日連続投稿】 幕末来日した西洋人を仰天させ、ひいては日本人の道徳的資質さえ疑わせるにいたった習俗に、公然たる裸体と混浴の習慣があったことは広く知られている。日本は、西洋では特殊な場所でしか見られない女の裸が、街頭で日常的に目…

本日のつれづれ no.500 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第7章-自由と身分-⑤〜

2017.08.12 【509日連続投稿】 日本人の間にはっきりと認められる、表情が生き生きしていることと、容貌がいろいろと違っているのとは、他のアジアの諸民族よりもずっと自発的で、独創的で、自由な知的発達の結果であるように思われる」というアンベール、「…

本日のつれづれ no.499 〜24歳になりました。〜

2017.08.11 【508日連続投稿】 本日で私、24歳になりました。 誕生日というと、なんだかみんな祝ってくれらり、普段なかなか連絡を取らない人から連絡を頂いたりします。昨年、シェアハウスで同居している坂田さんが自分の誕生日は一年で最も「ありがとう」…

本日のつれづれ no.498 〜人生初の燻製に挑戦しました〜

2017.08.10 【507日連続投稿】 昨日、人生初の燻製に挑戦しました。 2016年3月頃から友人から作り方を教えてもらったことがきっかけで、燻製してない生ベーコンを作り続けています。続けているとやはり「いつかは燻製をやってみたいなぁ」という気持ちになり…

本日のつれづれ no.497 〜谷川俊太郎×荒木経惟『やさしさは愛じゃない』①〜

2017.08.09 【506日連続投稿】 私の行ったことのない場所、 会ったことのない人、 手に持ったことのない物。 私の見たことのない絵、 聞いたことのない音楽 感じたことのない気持ち。 足りないものがいっぱいあるから、 私はまだ私はなんだ。 私じゃない人に…

本日のつれづれ no.496 〜映画『この世界の片隅に』を観て〜

2017.08.08 【505日連続投稿】 先日、8月6日に『この世界の片隅に』という映画を観ました。 原作の漫画がシェアハウスにあって読んだことはあるのですが、その日広島のことを考えていると思わず観たくなったのです。 主人公の鈴さんは、広島市育ちで突然の縁…

本日のつれづれ no.495 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第7章 -自由と身分-④〜

2017.08.07 【504日連続投稿】 チェンバレンもそれとそっくりのことを書いている。「原著者はこの国民と三◯年以上も個人的に交際し、日本人の礼儀は心底から生ずる礼儀であり、単に挨拶をして頭を下げたり微笑したりするものよりは深いものがあって、日本人…

本日のつれづれ no.494 〜峠三吉『原爆詩集』 -序-〜

2017.08.06 【503日連続投稿】 今日8月6日といえば、私にとっては広島に原子爆弾が投下された日だという認識があります。 広島県を離れて6年目ですが、8月6日になるといつも広島のことが気にかかるということは、「自分は広島で生まれ育ったんだ」という証な…

本日のつれづれ no.493 〜500日間ブログを書き続けてみて〜

2017.08.05 【502日連続投稿】 先日、2016年3月22日起算でブログを用いて毎日書くということを続けて、500日が経ちました。 毎日書くということは、当たり前になっている感覚がありますが、はやり毎日何を書こうかと思いを巡らせるので、当たり前になってい…

本日のつれづれ no.492 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第7章-自由と身分-④〜

2017.08.04 【501日連続投稿】 これは明治中期になってからのことだが、アリス・ベーコンはこう言っている。「自分たちの主人には丁寧な態度をとるわりには、アメリカとくらべると使用人と雇い主との関係はずっと親密で友好的です。しかも、彼らの立場は従属…

本日のつれづれ no.491 〜らくだプリントを1年やってみて〜

2017.08.03 【500日連続投稿】 2017年8月3日でらくだプリントを初めてちょうど1年が経ちました。 らくだプリントを説明するのは難しいので、らくだプリントってなんだ?という方はこちらのリンクをご覧いただければと思います。 らくだメソッドの教材|どの…

本日のつれづれ no.490 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第7章-自由と身分-③〜

2017.08.02 【499日連続投稿】 専制下における民衆の自由と満足というオールコック以下の所見には、実は先從があった。1820年から29年まで、出島オランダ商館に勤務したフィッセルが、1833年に出版した著作には、すでに次のように述べられていたのである。「…