2016.06.06 【77日連続投稿】
バナナに目がない日本人観光客が、ある貧しい国で旅行をしています。
その国は大変な暑さで、道端には物乞いがたくさんいます。中には飢えていて、実に哀れな様子の者もあります。そんなとき彼は、ある飢えた物乞いの姿を目の当たりにして、何か施しをしようと考えました。
彼はちょうど大好物のバナナを5本持っていました。普段の彼は、3本食べると満腹になってしまいます。さて、そこで彼は、自分で食べるのを2本で我慢することにして、残り3本を気の毒な物乞いにあげたのでした。しかし、この物乞いはバナナが嫌いらしく、一言のお礼を言わず、目の前で「こんなものいらない」と、地べたにバナナを投げ捨てたのでした。「普通がいいという」病。
我慢した1本によって、相手の見返りを期待してしまう。
見返りを求めることを偽善と呼ぶんだろうな。
それは、相手を愛していない。
むしろ、私を愛してくれって言ってるみたい。
まずは、自分を満たすことから。
満たされた後に人のために本当にできることができる。
おわり。