2017.08.30 【527日連続投稿】
昨日の記事に書きました通り、8月27日(日)多治見市市民活動支援センター主催の「気持ちが伝わるファシリテーション講座」第1回『「聞くこと」はコミュニケーションの基本』で講師を務めました。
講座の最後に質疑応答の時間を少しだけ設けた時に2つの質問を頂きました。
その時の回答が、今までのやってきたことが少しは繋がって自分のものになっているような気がしたので、残しておこうと思います。
質問その1
「話し手に興味関心を持つにはどうしたらいいですか?」
〈回答〉
まず確認させて頂きたいのですが、話し手に興味関心を持ちたいと思っていらっしゃるけど、どうしたらいいのか分からないという意図での質問でお間違えないでしょうか?
(質問者「はい、そうです。」)
まず、押さえておきたいのが人それぞれ何を持って話し手に興味関心を持っている言えるのかというのは異なると思われます。ただ、私が思うに「相手が話したことに対して相手に問いを投げる。質問をする。」ということは興味関心を持つことに繋がると思っています。興味関心を持っていないと、問いを投げたり質問したりすることなんてできないでしょう。だから、話し手に質問する前提で聞くことは結果的に相手に興味関心を持つということになるのだと思います。
聞くことができることは、相手に興味関心を持っていること。
興味関心がなければ、相手に質問はできない。
そういうことなのではないかと私は思っています。
質問その2
「グループでの話し合いをしている時に沈黙があると、怖いし気まずいです。よい解決法や何分の沈黙までなら場が壊れないなどの統計がありましたら、教えて欲しいです。」
〈回答〉
先ほどのグループでの振り返りで「沈黙」についての話し合われている時に聞き耳を立てて聞いていました。まず「沈黙」についてですが私たちは「沈黙は気まずい。何か話していない時間がないと相手がない考えてるか分からなくて怖い。」といった思い込みがあるのではないかと思っています。グループの話し合いで「沈黙もコミュニケーション」という意見がありましたが、私も同じような考え方をしています。沈黙の言葉が私たちの土台にあるからこそ、口から出る言葉があるのだと思っています。
統計については申し訳ありませんが、私には分かりません。ただ、統計を知っていることよりもグループでの「沈黙の時間」をどう捉えるかという考え方を共有したり、沈黙の時間が気まずいなら「気まずくない?」と発言できるような関係性を構築しておけば、何ら問題はないように思います。関係性ということを交えてもう少し話すと、ファシリテーションには限界があって、関係性を超えることはできないと思っています。ですから、ファシリテーションの手法よいうよりも関係性づくりが何より大切なのだと思います。今日のような打ち解けた雰囲気で話せたらいいのではないと思います。
おわり。