2017.11.29 【618日連続投稿】
「以上のような照合から十分明白に、本来の意味で言語的な一つの区別、主語と過程との関係に関わる一つの区別が現れてくる。能動では動詞は主語から出発して、主語の外で完遂する過程を指し示している。これに対する態である中動態では、動詞は主語がその座となるような過程を表している。つまり、主語は過程の内部にある」。
一言でいうとこういうことだ。
能動と受動の対立においては、するかされるかが問題になるのだった。それに対し、能動と中動の対立においては、、主語が過程の外にあるか内にあるかが問題になる。
國分功一郎『中動態の世界』p.88
主語が過程の外にあるか、内にあるか。
する、されるとは明らかに違う。捉え方が生まれた。
外か、内かというのをこれから紐解くことになるだろう。
おわり。