2018.02.27 【705日連続投稿】
現代人は、何事も何か外の目的のためになすべきで、それ自体のためになすべきではないと考えている。〈中略〉大きくいえば、金銭を儲けることは善事で、金銭を費やすことは悪事だとされている。だが金を儲けるのもつかうのも共に一つの取引の両面であると悟ると、こういういい方は間違いである。鍵はいいが、鍵穴は悪いともいえるだろう。
バードランド・ラッセル『怠惰への賛歌』 堀秀彦・梅村峻訳
しばし、本来の目的を行うために生まれた行為がいつのまにか本来の目的であったように思ってしまうことがあります。時々、立ち止まって見ることは必要だと思われます。
反対に、目的のために行う行為が本来の目的であったなんてこともあるんじゃないかと思います。
目的って結構使われる言葉ですけど、気をつけて使いたいです。
おわり。