2018.07.10 【840日連続投稿】
前回の記事で、同志社女子大学上田ゼミを見て、女子大生たちが「自分事として目の前のことに取り組んでいる姿勢はどうやったら生まれるのか?」と私自身の感想を書きましたが、他の人はどのような感想を持ったのでしょうか?
【学校の中で哲学対話とか色々やってる 工業高校 教員 西尾亮さん】
ガールズバンドさんたちを見ていて思ったことです。
学びたい人が、
学びたい人から、
学びたい場所で、
学びたいことを学んでいるように見えました。これは本当にステキなことだと思いますし、
私は羨ましくも感じました。高校教員という環境にいる私の中に芽生えたこの「羨ましさ」と向き合うことが、今後の私の成長や人生の方向性を決める材料となりそう!
(教員として現場の声を伝える西尾さん)
【学びに対し熱い男 中学校 数学教師 Mさん】
ゼミ見学でgirlsBandの話し合いの様子はPassion(情熱)にあふれていました。このように思う存分アツく話し合いができるのは十分な環境があるからこそだと感じました。十分に広く様々な機能を持っている教室だからこそ、教室をダイナミックに使うことができ、意見も惜しみなく言うことができているのだと思いました。ワークショップを行う上で様々なことを想定してやりたいことを実現させられるようにツールを準備しておくことが大切なように、どのようなこともできるような環境を用意することの大切さを目の当たりにしました。
全員がチームとして同じ方向を見ることが大切であり、それができている状態というのは周りの人が見てもとてもステキに見えました。
【見た目も考えも大学生離れしている愛知教育大学4年生 山本拓】
ぼくは今回、ワークショップにおいて非日常をどのように生み出すかに関して観察をさせてもらいました。感じたことは2つ。
1つ目は、ワークショップの中で非日常な環境を設計する為に、ゼミの時間までもが非日常となっているように感じたということでした。
というよりももしかしたら、girlsbandのみなさんにとってはあのゼミの空間は至って日常であるけれども、他者にとっては紛れもなく非日常であったんだと思います。つまり、常日頃活動してる者同士が、相互で活動環境のシェア&リフレクションを行うことが非日常を生みだすヒントになるかもしれないと思いました。
2つ目は、非日常を生み出す為に、上のように環境を変えてみるという手がある一方、同じ環境でも普段とは異なる視点で臨んでみる、異なる使い方をしてみることも大事なんだなと思いました。あと、メタ的思考大事!!!笑
(写真係のやまたくの写真がありませんでした!笑)
私が他の仲間の感想読んで思ったのは、言葉や表現は違えど同じような感覚を抱いたんだろうなということです。
それは上田ゼミ生から感じた
西尾さんが言う「羨ましさ」、
Mさんが言う「passion(情熱)」、
やまたくが言う「非日常」
ではないでしょうか。
そんな感想を持った我々が目の当たりにした光景は、上田教授がいう「プレイフル・ラーニング」の実践された場でした。
プレイフルラーニングは、上田さんが作り出した言葉でこんな意味合いだと、『プレイフルラーニングワークショップの源流と学びの未来』(著:上田信行×中原淳)に書かれています。
上田さんが過去30年間にわたって実践してきた「プレイフル・ラーニング」とは、「人々が集い、ともに楽しさを感じることのできるような活動やコミュニケーション(共愉的活動・共愉的コミュニケーション)を通じて、学び、気づき、変化すること」です。
「楽しさの中に学びがある」という信念があるプレイフル・ラーニングの片鱗には触れることができた。たしかに、その場にいただけの我々もプレイフルされていたのだ。
これは書いていて気づいたことだが、いくら何でプレイフルされるのか?とかを本や聞いた話をもとに書くことはできるのだけれども、体験した方がはやいし、多分読んでも分からない。
大学のみならず社会教育という場で実践されている上田先生の活動を知って、じゃあ自分たちも「プレイフルな環境」をつくってみたくなった。
上田ゼミの見学を終えた私たちは京都に一泊したが深夜まで「どうやったらプレイフルな場が作れるのだろう?」と語り合った中で、一つ出てきたアイディアが「ワークショップFES」をやる過程でなんだかプレイフルな場がつくれるんじゃないか?って思った。これはちょっと久々にビビッと来てるんで、自分が少し落ち着き始めるかもしれない8月中旬くらいから動き始めます。興味ある人は話聞いてください。
ということで以上、同志社女子大学上田ゼミに会いに行った記録でした。
おわり。