名前?苗字? ひろやすの生き様ブログ

「ひろやす」と聞いて、名前だと思われる方が大半です。

本日のつれづれ no.1022 〜言葉とは、星座を見るようなもの〜

2019.02.10  【1051日連続投稿】

 

 ソシュールは言語活動とはちょうど星座を見るように、もともとは切れ目の入っていない世界に人為的に切れ目を入れて、まとまりをつけることだというふうに考えました。

 

 「それだけ取ってみると、思考内容というのは、星屑のようなものだ。そこには何一つ輪郭のたしかなものはない。あらかじめ定立された観念はない。言語の出現以前には、判然としたものは何一つないのだ。」

(『一般言語学講義』)

 

言語活動とは「すでに分節されたもの」に名を与えるのではなく、満天の星を星座にわかつように、非定型がつくのではなく、名前がつくことで、ある観念が私たちの思考の中に存在するようになるのです。

 

内田樹『寝ながら学べる構造主義』p66〜67

 

おわり。