2019.02.10 【1051日連続投稿】
ソシュールは言語活動とはちょうど星座を見るように、もともとは切れ目の入っていない世界に人為的に切れ目を入れて、まとまりをつけることだというふうに考えました。
「それだけ取ってみると、思考内容というのは、星屑のようなものだ。そこには何一つ輪郭のたしかなものはない。あらかじめ定立された観念はない。言語の出現以前には、判然としたものは何一つないのだ。」
(『一般言語学講義』)
言語活動とは「すでに分節されたもの」に名を与えるのではなく、満天の星を星座にわかつように、非定型がつくのではなく、名前がつくことで、ある観念が私たちの思考の中に存在するようになるのです。
おわり。