2020.01.15 【1392日連続投稿】
今日は、利用者さんの相談の中の一つで、「人との距離感が分からないんです」という話になった。
今日は対話形式で書いてみようと思います。
廣安:人との距離感が分からなくて、何に困ってるんですか?
Aさん:質問に対して、どれくらい範囲で答えればいいのか分からないんです。
廣安:例えば、趣味は何ですか?って聞かれて、Aさんの趣味の囲碁についてどのくらい話せばいいのか分からなくなる感じですか?
Aさん:極端に言えば、そんな感じです。
廣安:なるほどです。それで、Aさんはいつもどれくらいの範囲で答えてるんですか?
Aさん:ついつい思ったことをダーっと話切ってしまいます。
廣安:それで何が困るんですか?
Aさん:伝わらないですし、分かってもらえないんですよ。
廣安:そうなんですね。
そもそも、自分が思いつきで話したいように話して相手に分かって欲しいと思うことが課題かもしれませんね。
例えば、自分が好きなサッカーの話をAさんに10分間ひたすらして、Aさんが全く分かってなかったからと言って落ち込んでいたら、どう思いますか?
Aさん:興味もないのにそんな分かること求められても困ります。
廣安:そういうことですよ。相手に理解を求めるとしんどくなります。そこそも言葉は伝えることが目的ではなく、表現することのためにある性質なんです。だから、Aさんがついつい話しすぎてしまうことは、言葉を存分に使えているって話です。相手に分かって欲しいという気持ちは誰にでもありますが、そこはAさんが向き合うべき部分かもしれませんね。
全く同じ再現ではありませんが、このようなやり取りを行いました。
結局は、自分がどういうコミュニケーションの傾向にあるか自己理解することから始めようとなりました。
偉そうに話している私自身も伝えたいことが伝わらない経験を幾度もした中で、気付いたことでした。
おわり。