2020.05.02 【1499日連続投稿】
ちなみに、この攻撃と守備は分けると言うアイディアはテニスや卓球やバトミントンなどの「サービス」と「レシーブ」と言う方法にも生かされている。また、アメリカンフットボールが20世紀で最も進化の速いスポーツだと言われるのも、やはり攻撃陣と守備陣を2つに分けた「ツープラトン・システム」を導入したせいだった。アメフトはこれに加えてほとんど無制限なメンバーチェンジを取り入れた。それで爆発的な人気を呼んだのだ。野球のメンバーチェンジもベンチ入りメンバーに関しては無制限である。これに対してサッカーはメンバーチェンジは3人までになっている。
こういうことからも、いかにアメリカ型のスポーツが「より優秀な奴が前に出ればいいんだ」と言う文化を持っているかということがわかるであろう。そして、ヨーロッパ型のスポーツが「一旦役割を分担したらできるだけ最後まで全うしなさい」と言う文化になっているのも、よくわかるであろう。アメリカだからアメフトが生まれたともいえる。スポーツの文化を編集しているのである。
松岡正剛『知の編集術』p.65〜66
《本日の晩酌》
キリン「一番搾り 黒」
かなり飲みやすい黒ビール!
おわり。