2021.03.17 【1806日連続投稿】
セルフモニタリングを言い換えると、自己観察である。
その目的はなんとなく分かるけど、日々続けなければならなく、大変めんどくさかったりする反面、「そこまで効果があるのか?」「意味があるのか?」と思う方も少なくないだろう。
セルフモニタリング(自己観察)について、ピンポイントでまとめが書いてあったので、共有しようと思います。
セルフモニタリングでは、自分の行動や認知、感情を自分自身で記録することを通じて、控えたい行動、認知を減らしたり、習慣化したい行動を増やしたりすることができる。
つまり自分の行動を記録すること自体が、行動を改善する効果を持っている。
セルフモニタリングが効果を表すメカニズムはいくつか考えられる。
・現実の行動を記録し認知化し、こうありたいという理想と認知との間にギャップ、すなわち認知的不協和を引き起こすことで、行動を変化させる動機付けが生まれる。
・記録するために自分の行動の一つひとつに注意を払い意識化できる。このことを通じて無意識的に習慣化・自動化している行動そのものや、その兆しやきっかけについても自覚化を促すことで、問題行動のきっかけを抑制し、良行動のきっかけを増やす。
・自分の行動を網羅的に記録に残し「可視化」することで、自分の行動パターンや時間の使い方を振り返り反省できる。これは自分の行動や自己像に対する認知の歪みを正す効果がある。自分の行動や自己の認識は、極端なものに偏りがちである。曰く「自分はなんもやれていない」「時間が全くない」、逆に「勉強以外何もしていない」など。これらはいずれも事実からはほど遠いことが、実情を記録することで確認できる。
・セルフモニタリングの結果が記録に残ることで、行動改善やそのための自己監視がどの程度できているか、きちんと続けられているかについて、自分とともに第三者にも確認可能となる。誰かに見せる事はなくても、見せることが可能であるだけで行動記録の中断を防ぎ、記録の質についても維持される。
『独学大全』(著:読書猿)p.114〜115
【本日の晩酌】
休肝日。
おわり。