2021.06.30 【1910日連続投稿】
私の仕事である障害がある方の就労支援や教育現場で働く人など、「人のサポートを生業にする仕事」をしていると、心に留めておく必要があることは業種に限らずあるように思う。
その一つが「自分の価値観を相手に押し付けないこと」であると思う。
今日は、昨年の秋ごろに施設を辞めて、他県に移り住んだ元利用者さんが久しぶりに顔を出してくれた。
当時の私は、その元利用者さんが移住を強く希望していることに対して、
「こんなリスクもあるけど、考えてる?」
「生活費を計算したけど、貯金を切り崩しながら〇年はやっていけるけど、その先は収入を増やさないとやっていけないね」
「まずは1ヶ月滞在してみて決めてみたら?」
など、上手くいかない可能性が高いことを前提に話していた。
もちろん、その方の人生であるので、決定権は本人にあることを承知した上で、一通りいろんな可能性があることを示唆する役目を私は果たそうと思って何度も話し合っていた。
最終的には、ご自身の決定で移住された。
今日は「廣安さんの言う通り甘くないですね~」と言いながらも、移住先でも人に頼りながら上手に生活をしている様子を聞くことができた。
おそらく、私が彼の希望を頭ごなしに否定していたら、今日顔を出してくれなかっただろう。
自分の判断を相手に押し付けるのではなく、相手の本心から出た希望やニーズが「より確実に前に進むために、自分は何ができるのか?」と考えた上での行動が重要である。
「常に自分の価値観を押し付けていないか?」と問いながら、「そもそも私の価値観はどんなものなのか?」を確認しながら、働いています。
【本日の晩酌】
おわり。