名前?苗字? ひろやすの生き様ブログ

「ひろやす」と聞いて、名前だと思われる方が大半です。

no.2462 ~「なる早」を使うとなぜ良くないのか?~

2023.02.02 【2496日連続投稿】

 

仕事をしていると「なる早でお願いします!」と頼まれることがある。

「なる早」=「なるべく早く」ということだが、「なる早」と言われて困る経験をした人は多いのではないでしょうか?

 

なる早を使っていいのは、目の前にすでにやるべきことが明確で手を動かせば終わるような仕事の場合に限ると私は思っている。

 

まだやったこともなく、思考を働かせて複数の段階を乗り越えなければならない作業の場合、なる早は工程を作ることができないので、かなり困るからよくないのだと思う。

 

それは、読み進めている「外資系コンサルの知的生産術」(著:山口周)にも記載されていた。

 

品質ターゲットが決まったら、次にはっきりさせなければならないのが「使える時間」です。この段階で、アウトプットをいつまでに出さなければならないかを確認します。この場合、もっとも避けなければならないのが、いわゆる「なる早で」と言う指示です。

なぜダメなのか?

作業工程が作れないからです。

作業工程は期日が設定されて初めて設計することができます。「なる早で」などと言う指示を出されても作業工程の組み立てはできません。しかし残念ながら、こういう指示を出す管理職やリーダーが少なくない。恐らく本人自身がそういうブルドーザーのような非効率な仕事をやってきたのでしょう。典型的な「頑張っているのに評価されない」とグチをこぼすタイプです。

こういう人は自分がそういう辛い経験をしてきたので、同僚や部下にも同じことを強いるというとても困った傾向があります。しかし、こういう上司と同じことをやっていても、同じように非効率で評価されない仕事に人生の貴重な時間を費やすことになるだけです。皆さんがもしそんなんことを上司からいわれたら「なる早って、具体的にはいつのことですか?」と確認して必ず納期を明確化するようにしましょう。

 

外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」』p.24~25

 

私自身も対外的な方や上司・同僚・部下に使わないようにし、逆に言われたら確認します。

 

おわり。