2018.02.08 【688日連続投稿】
曰、君子不重則不威。学則不個。主忠信、無友不如己者、過則勿憚改。
書き下し文
子曰く、君子、重からざれば則ち威あらず。学べば則ち固ならず。忠信を主とし、己に如かざる者を友とすることなかれ。過ちてば則ち改むるに憚る(はばかる)こと勿かれ。
【金谷訳】
先生がいわれた、「君子はおもおもしくなければ威厳がない、学問すれば頑固でなくなる。〔まごころの徳である〕忠と信とを第一にして、自分より劣ったものを友達にするな。あやまちがあれば、ぐずぐずせずに改めよ。
【安富訳】
先生は言われた。君子たるもの、もったいぶって重々しくなどせず、それゆえ、威張ったり威圧したちはしないものだ。学んでも、自分でよく考えて、固陋にならぬように。まごころに従い、言葉を心に一致させる人と交わり、ありのままの自分でいない者を友達にしない。過ちがあればそれを改めることに躊躇してはならない。
安富歩『生きるための論語』p.50〜89 より一部抜粋
おわり。