名前?苗字? ひろやすの生き様ブログ

「ひろやす」と聞いて、名前だと思われる方が大半です。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

本日のつれづれ no.548 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第14章-心の垣根-⑤〜

2017.09.30 【558日連続投稿】 おのれという存在にたしかな個を感じるということは、心の垣根が高くなるということだった。宿屋の話に戻るなら、同宿の客が騒ぎ始めたとき、まあ俺だって仲間連れならあんなふうに騒ぎたくもなるだろうと観念すれば、一晩を悶…

本日のつれづれ no.547 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第14章-心の垣根-⑤〜

2017.09.29 【557日連続投稿】 幕末に異邦人たちが目撃した徳川後期文明は、一つの完成された域に達した文明だった。それはその成員の親和と幸福感、あたえられた生を無欲に楽しむ気楽さと諦念、自然環境と日月の運行を年中行事として生活化する仕組みにおい…

本日のつれづれ no.546 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第14章-心の垣根-④〜

2017.09.28 【556日連続投稿】 人びとを隔てる心の垣根は低かった。彼らは陽気でひとなつこくわだかまりがなかった。モースが言っている。「下層民が特に過度に機嫌がいいのは驚く程である。一例として、人力車夫が、支払われた賃銀を足りぬと信じる理由をも…

本日のつれづれ no.545 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第14章-心の垣根-③〜

2017.9.27 【555日連続投稿】 その安息と神話の世界には、狂者さえ参入を許されていた。フォーチュンはディクソンら友人とともに鎌倉を訪ねたが、町中に入ると女が一人道路の真中に座りこみ、服を脱いで裸になって煙草を吸い始めた。明らかに気が違っている…

本日のつれづれ no.544 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第14章-心の垣根-②〜

2017.09.26 【554日連続投稿】 幕末日本を訪れた観察者の前に現れたのは、こういう平和と安息の世界だったもである。それは彼らの期待と夢想によって異常に拡大された明るい側面にすぎない、という批判が聞こえてくる。しかし、暗い側面をあげつらうのは批判…

本日のつれづれ no.543 〜9月の去年と今年の週末を比べてみました〜

2017.09.25 【553日連続投稿】 そういえば、最近の休日は家から一歩も出ずにダラダラと過ごすことがない。 昨年の9月ブログ記事などから、昨年の9月の土日のどちらかは、家にいる週末がほとんどでした。 それに対して、今月はずっと家にいた日はないんですね…

本日のつれづれ no.542 〜 THIS IS CAMP 〜

2017.09.24 【552日連続投稿】 9月23日、24日の二日間で静岡県掛川市にある明ヶ島キャンプ場でキャンプしてきました。 キャンプ欲の火付け役となった思い出の地に再び行ってきました。 今回のテーマは「THIS IS CAMP」。 この夏キャンプグッズをある程度揃え…

本日のつれづれ no.541 〜キャンプだホイ。〜

2017.09.23 【551日連続投稿】 ついにっ待ちに待ったキャンプ。 今回は、僕のキャンプ欲を駆り立てるきっかけとなった場所に行ってきます。 その場所は電波が届かないので、23日の14時頃〜24日11時頃まで連絡取れません。 天気も数日前までは雨でしたが、て…

本日のつれづれ no.540 〜キラキラしようとしないということ〜

2017.09.22 【550日連続投稿】 好きなこと、やりたいこと、夢中になれることをやるのは良いことだ、という考え方がある。 確かに、好きなこと、やりたいこと、夢中になれることをやってる人は端から見て輝いているように見える。 できれば、ずっとやっていた…

本日のつれづれ no.539 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第14章-心の垣根-①〜

2017.09.21 【549日連続投稿】 リンダウは一八五九(安政六)年初めて江戸を訪れたとき、アメリカ公使館付きのヒュースケンと川崎で出会い、彼の案内で江戸に通じる田舎道を通った。「そこでは全てが安寧と平和を呼吸していた」と彼はいう。「村々も、豊かな…

本日のつれづれ no.538 〜今年は雨男かもしれません。〜

2017.09.20 【548日連続投稿】 今年は雨男とよく言われます。 自分でも少しそうなのかなぁと思うくらい雨が降ります。 沖縄に行った時も 運動会の時も 珍しく出張があった時も 星空の映画館に行った時も できれば降って欲しくない時に雨が降ります。 そして…

本日のつれづれ no.537 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第13章-信仰と祭-③〜

2017.09.19 【547日連続投稿】 スミス主教は仏教を神道より陰鬱できびしい宗教だと感じた。なぜならそれは生を悲嘆から免れえぬものとみなしているからである。「一方、神道の信者は現世の出来ごとのより明るい側面に注目することを好む」。神道は祭礼を休日…

本日のつれづれ no.536 〜目指さないインタビュー〜

2017.09.18 【546日連続投稿】 昨日、寺子屋にて行われたインタビューゲーム4時間セッションに参加した際の気づきの続きを書こうと思います。 昨日の記事はこちら ↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 本日のつれづれ no.535 〜【寺子屋主催】第6回インタビューゲーム4時間セッション…

本日のつれづれ no.535 〜【寺子屋主催】第6回インタビューゲーム4時間セッションに参加して〜

2017.09.17 【545日連続投稿】 本日は、私がらくだプリントやインタビューゲームなどをやっている場で名古屋市中村区本陣に所在する寺子屋塾で第6回インタビューゲーム4時間セッションに参加してきました。 新しく私が住んでいるシェアハウス「サムハプ」に…

本日のつれづれ no.534 〜やっぱり人は忘れられない限り生きていると思う〜

2017.09.16 【544日連続投稿】 今日は、大学時代のサッカー部の集まりで亡き友人の実家へ行ってきました。 彼は、大学2年生の時に天国に行ってしました。 それから毎年彼の命日が近いこの時期にあの頃のチームメイトで彼の実家に集まることが続いています。 …

本日のつれづれ no.533 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第13章-信仰と祭-②〜

2017.09.15 【543日連続投稿】 「”宗教ーキリスト教徒が知るような宗教において不可欠とされるものを伝え保存すること、それによって心の最も高い願望と、知性の最も高貴な着想とをかき立てること、迷信の力を削ぎ寛容を説くにとどまらず、生きた信仰と行動…

本日のつれづれ no.532 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第13章-信仰と祭-①〜

2017.09.14 【542日連続投稿】 リンダウは「宗教に関しては、日本人は私の出会った中でも最も無関心な民族である」と言う。日本には数多くの寺社があるにもかかわらずそうなのである。僧侶は「いかなる尊敬も受けていない」。彼らは愚かな怠け者で、教義につ…

本日のつれづれ no.531 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第12章 -生類とコスモス-④〜

2017.09.13 【541日連続投稿】 彼らは、人間を特別に崇高視したり尊重したりすることを知らなかった。つまり彼らにとって、”ヒューマニズム”はまだ発見されていなかった。オールコックが「社会の連帯ということがいかに大切かということを忘れる恐れのある人…

本日のつれづれ no.530 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第12章 -生類とコスモス-③〜

2017.09.12 【540日連続投稿】 バードは山形県で馬の代わりに美しい牝牛の背中に乗ったことがあった。彼女は新鮮な牛乳が手に入るとよろこんだが、彼女の言葉を聞くと人びとはみな笑った。通訳の伊藤の説明によると彼らは、乳というのは子牛が飲むもので、人…

本日のつれづれ no.529 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第12章-生類とコスモス-②〜

2017.09.11 【539日連続投稿】 石川英輔によると、十九世紀の英国での馬車馬は、四年働ける馬は稀なほど酷使されていたという。彼は「私が十九世紀の馬なら、イギリスより日本に生まれたい」と書いている。ただし、明治十一年の北海道では、目を覆いたいほど…

本日のつれづれ no.528 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第12章-生類とコスモス-① 〜

2017.09.10 【538日連続投稿】 日本人は牡馬を去勢する技術を知らなかった。知らぬというより、そうしようとしなかったというべきか。古き日本にも駅逓の制があって、馬を集団的に統御する必要がなかったわけではない。それなのに、去勢をはじめとする統御の…

本日のつれづれ no.527 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第11章-風景とコスモス-⑥〜

2017.09.09 【537日連続投稿】 欧米人が讃美したいわゆる日本的景観は、深山幽谷のそれを除いて、日本人の自然との交互作用、つまりその暮らしのあり方が形成したものだ。ましてや景観の一部としての屋根舟や帆掛け船、先頭の鉢巻、清らかな河原、そして茅葺…

本日のつれづれ no.526 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第11章 -風景とコスモス-⑤〜

2017.09.08 【536日連続投稿】 ヒューブナーは言う。「日本人自然が好きだ。ヨーロッパでは美的感覚は教育によってのみ育み形成することが必要である。ヨーロンパの農民たちの話すことといえば、畑の肥沃さとか、水車を動かす水量の豊かさとか、森の値打ちと…

本日のつれづれ no.525 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第11章-風景とコスモス-④〜

2017.09.07 【535日連続投稿】 観察者たちの眼には、しかしたんに日本の自然に美しさや、自然と融合した江戸の魅力だけが映ったのではなかった。その美しさもさることながら、彼らは、当時の日本人の自然と親和する暮らしぶりに驚きと讃嘆を禁じえなかったの…

本日のつれづれ no.524 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第11章-風景とコスモス-③〜

2017.09.06 【534日連続投稿】 しかし、江戸というこの特異な都市への頌として最後に引くに値するのは、やはりオールコックのそれだろう。「ヨーロッパには、これほど多くのまったく独特のすばらしい容貌を見せる首都はない。また、概して首都やその周辺の地…

本日のつれづれ no.523 〜授業でハッピー・サンキュー・ナイスやってみました。〜

2017.09.05 【533日連続投稿】 普段は仕事のことは書かないのですが、今日は残しておきたいことがあったので仕事のことを書こうと思います。 私が勤めている特別支援学校は2学期が始まって本日で3日目を迎えます。 今日は私が担当する日常生活の指導、通称「…

本日のつれづれ no.522 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第11章-風景とコスモス-②〜

2017.09.04 【532日連続投稿】 江戸が当時世界で最大の人口を擁する巨大都市であることは、来日した外国人たちにもよく知られていた。しかし彼らが実見した江戸は、彼らの都市についての概念からあまりにかけ離れた「都市」であった。それはヨーロッパの都市…

本日のつれづれ no.521 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第11章-風景とコスモス-①〜

2017.09.03 【531日連続投稿】 欧米人たちに日本を楽園と感じさせた要因のひとつが、その恵まれた自然の美しさだったことはいうまでもない。彼らは口を揃えてその美しさを讃美せずにはおれなかった。 彼らの多くはまず長崎に寄港したが、その美しさはすぐに…

本日のつれづれ no.520 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第10章 -子どもの楽園-⑥〜

2017.09.02 【530日連続投稿】 ルースが同国人よりも、日本人といっしょにいたがった理由はあきらかだ。日本人の子どもに注ぐ強い愛情は、彼女にとっても初めて知る蜜の味だったのである。彼女の同国人は、そういう手放しの愛情は子どもをスポイルするものだ…

本日のつれづれ no.519 〜渡辺京二『逝きし世の面影』第10章-子どもの楽園-⑥〜

2017.09.01 【529日連続投稿】 「日本ほど子供の喜ぶ物を売るおもちゃ屋や縁日の多い国はない」とグリフィスは言う。だが、彼があげる大道芸やのぞき眼鏡や講釈やしんこ細工や見世物は、子どもだけでなく大人も楽しんだのである。それを見る大人たちはたいて…