2020.03.20 【1456日連続投稿】
普段何気ない会話の中にも編集は満載である。
さて、第3の特徴にあげておいたのは「編集は日々の会話のように『相互共振する』する」と言うことだ。相互共振というのは、編集という動向は単独で律しているのではなく常に何と呼応したり、交信しているということを表している。「日々の会話のように」というのは、まさに会話の中には編集術が躍動しているという意味だ。その会話のことをちょっと考えてみよう。
われわれは、毎晩毎晩、会話をしている。他人の会話を聞いているときもある。テレビのワイドショーにこれだけ視聴者がついていると言う事は、人間は他人の会話を盗み聞き行くのが好きなのかという証拠でもある。ともかくなんであれ、われわれは日々の会話環境によって膨大な時間を使っている。一説には人生のほぼ半分は会話で占められているらしい。
松岡正剛『知の編集術』p.30〜31
この会話の編集には、言語化されたものが表出してくるものもあれば、言語化されないが確かに表出されているものがある。
言語化されたものにフォーカスを当てがちであるが、会話の中の編集を紐解いていくと、言語化されていないことが重要だったりするのだと思います。
おわり。