2021.03.29 【1818日連続投稿】
本日のはたらくLabo(私が働いているNPO法人で、障害者の就労支援を行っています)のセミナーで「困った相手とどうかかわるか?」などをテーマで話をしました。
その中で、過去にブログでも書いた『普通がいいという病』(著:泉谷閑示)の一部に登場する「5つのバナナ」という逸話を利用者さん(障害がある当事者)に音読してもらい、共有しました。
《過去の記事から5つのバナナの逸話はご覧いただけます》
この人はこうしたら喜ぶに違いない。
この人は一人では何もできないから助けてあげないとだめだ。
この人に絡んだら、マジで面倒だから絶対に関わらないようにしよう。
教えてあげたんだから、感謝しろ。
手伝ってあげたのに、なんで邪魔者扱いしていくるんだ。
内心思っていても、それはあなたの押し付けかもしれません。
相田みつをさんが「人の為に善いことをすると書いて『偽善』と書く」と本書に登場しますが、押し付けのし合いの人間関係でしか育ってこなかった人は、それしか知りません。
押し付け合いではなく、お互いの気持ちを土俵に乗せて話し合う「対話」という世界があるということを知ってもらいたい。
偏見や気を遣ったフリをして話さないのは、「価値観や人間像の押し付け」であると最近は考えるようになりました。
対話の方法なんかよりも、細かい話し方なんかよりも、相手の気持ちにうろたえずに自分の気持ちも押し付けることなく表現することが「対話の入口」なのかと、今日は感じました。
【本日の晩酌】
おわり。