2017.10.18 【576日連続投稿】
これから読む本の2冊目として、宮台真司さんの『14歳からの社会学』-これからの社会を生きる君に-があります。
宮台さんを知ったのは『中学生からの愛の授業』という本から知りました。
中学生や14歳からのシリーズで難しい言葉を使うことなく、「愛とは何か?」「自由とは何か?」という難しいテーマを考えるきっかけを得られる本を書かれています。
今の僕が中学高校生の自分におすすめしたい一冊だなと思います。
まえがき——— これらの社会を生きる君に
君は、子供と大人のあいだにいる。その君に今の〈社会〉はどう見える?〈社会〉っていうのは身の回りから始まって、君が生きる人間社会の全体まで広い範囲を指す。家庭、学校、地域。日本という国。そして世界の国々までふくめて、ひとつの〈社会〉だ。
その中で君は、どんな気分で生きているだろう。楽しいだろうか。苦しいだろうか。ひとついえることがある。どう感じるにしても、君は必ず〈社会〉の影響を受けている。君と、君がいま生きている〈社会〉との関係。それを説明するのが、社会学の大切な役割だ。
若い君には、なかなか〈社会〉の現実を受け入れられないことがあるだろう。ぼくも、そうだった。「なぜ?」「どうして?」と立ち止まってしまう君には、見こみがある。だから、この本ではそんな君のために。学校じゃ学べない「本当の社会」を語ってみたい。
毎日がカッタルイ。そんなふうに思っている君にこそ。是非読んで欲しい。若い君だからこそ。豊かな感じ方で、この本に書かれていることを受け止められるはずだ。読み終わったとき、目の前の風景が、これまでとずいぶん違った色合いに見えるんじゃないかと思う。
おわり。