2023.03.01 【2523日連続投稿】
読みたい読みたいと思いながら、なかなか手を付けなかった山口周さんの著書『外資系コンサルの知的生産術』。
まだまだ冒頭であるが、序盤に仕事においても普段の人間関係においても重要なことが記されている。
今回は、失敗はどのようにして大小が決まるのか?というとことだ。
これはよく勘違いされている点なので注意しておいてほしいのですが、知的生産における失敗というのは、知的生産物の品質で決まるものではありません。知的生産における成功・失敗は、あくまでも「顧客の期待値と実際の成果物のギャップ」によって決まります。つまり、知的生産におけるトラブルというのは一にも二にも、期待値と成果物とのギャップが大きいために発生しているということです。
たとえ知的生産物の品質がイマイチであっても、受け手側の期待と品質が一致していて、費用対効果に納得していれば、それはそれで問題はありません。一方で、順調に進んでいるように発注者や上司には見えていたのに、締め切り間際になって「このままだとアウトプットが期日までに出ません」といきなり泣きつかれるのはとても困るわけです。知的生産に従事するのであれば、この「顧客の期待値と見込み品質のギャップ」について常に意識するようにしましょう。
『外資系コンサルの知的生産術』p.32
相手の期待を上回りたい欲よりも「相手がどう思うか?」「相手が何を求めているか?」のアンテナを常に貼っておくことを忘れてはいけない。
仕事は一人ではできず、求めてくれる相手がいて初めて成り立つものだから。
おわり。