2023.10.05 【2829日連続投稿】
システムの内部にいて、これに最適化しながらも、システムそのものへの懐疑は失わない。そして、システムの有り様に対して発言力や影響力を発揮できるだけの権力を獲得するためにしたたかに動き回りながら、理想的な社会の実現に向けて、システムの改変を試みる。
これが現在のエリートに求められている戦略であり、この戦略を実行するためには、「システムが懐疑的に批判するスキル」としての哲学が欠かせない、ということです。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』p238~239(著:山口周)
これは社会制度や会社のルールに縛られていると感じる者にとっては一つの道しるべになる回答かと思っている。
批判だけするよりも今の現実を受け入れながら、疑いの目も持ちつつ、より良くを模索する。
そんな姿勢でいる人が周囲にいると分かるだけでも、一人で耐え忍ばなくていいと思えるものだ。
おわり。