2019.08.20 【1243日連続投稿】
人は、複数の無関係なテーマを同時に抱えることはできません。ですから、ある人があるときに語る内容は、表面上いろいろな話題がちりばめられていたとしても、その根源にあるテーマは一つなのです。
人の話を「聴く」ということは、個々の話題を理解するだけでなく、それらのさまざまな話題の根底に一貫して流れているテーマをも「聴く」ことなのです。それには、ここの話を「聴く」ときに、その話の具体性に焦点を合わせつつも、同時に、その話の基本構造にも注意を向けた、抽象度を上げた「聴き方」が求められます。
この、抽象度を上げた「聴き方」を、メタ次元で「聴く」と言います。
泉谷閑示『あなたの人生が変わる対話術』
おわり。