2019.09.22 【1277日連続投稿】
個性という言葉は、なんだか美しく聞こえる。
個性を大切になどよく言われる。
だが、私は未だに個性を一言で説明できないし、明確に定義することができない。
そんな中『勉強の哲学』(著:千葉雅也)に賛成だなって思う個性の考え方があった。
裸の自分などいないというのは、注意して欲しいのですが、「個性」がないということではありません。私たちは個性的な存在です。しかし、100%自分発の個性はない。個性とは、私たちひとりひとりが「どういう他者とどのように関わってきたか」の違いなのです。個性は、他者との出会いで構築される。自分の成分としての他者が、自分の「欲望」や「享楽」の源泉になっている(このことは、第二章で説明します。)私たちは個性的だが、個性とは「他者依存的」なものであるー本書では、この考え方をつねに念頭に置いてください。
千葉雅也『勉強の哲学』p.31〜32
おわり。