2018.07.19 【849日連続投稿】
一年前は『逝きし世の面影』という日本の幕末から明治初期を見た外国人が残した記録を元に当時の日本を知る本を3〜4ヶ月かけて読んでいました。
この本の影響は僕にとって大きくて、そもそも日本人が持つ精神とか考え方ってのがあって鎖国を開いた以降や終戦の後に特に欧州やアメリカなどの海外から入ってきた考え方に現代はなってるんだろえなって思いました。それはいい悪いでなく、時代の流れでそうなるしかなかったと思っていますが、やはり昔の日本がなければ今の日本はやっぱりなかったわけで、昔の日本がどうだったのか?というのは私にとってはかなり興味深いことなのです。
その中で今日書きたいのは、「働く」ってことについてです。
そのきっかけをくれたのがこの、孫泰蔵さんのブログ記事です。
この記事の中では、江戸人の働き方について説明がなされており、江戸の人々にとっては「働く」とは、「傍(はた)を楽にする」という意味だったそうです。
ん?「傍(はた)を楽にする」??
なんじゃそりゃ?
と思われる方がほとんどだと思います。
まず、「傍(はた)」とは自分の身の回りにいる人たちのことです。職場だったら規模にもよりますが、普段関わりを持っている人たちですし、家族も友人も含まれます。
要するに「傍(はた)を楽にする」とは、自分の周りの人たちが楽になるように自分が動くってことになります。
今の時代、、、
好きなことに仕事に
やりがいがあることを仕事に
たくさんお金がもらえることを仕事に
何かを大きく変えることを仕事に
というように、働くに求めることが多様化している世間の風潮がある気がしてます。
でも、私はこの「傍(はた)を楽にする」って言葉を知ってから、ちゃんと生きていけるお金を稼ぐことができ、傍を楽にできる仕事であればなんだっていいんじゃないかな?って思うようになりました。
むしろ、色んな観念に囚われて「傍を楽にする」ことを忘れて働いていると働く中に幸せって見出しづらくないかなぁと思ってしまいます。
もし今の自分が「何のために働いているの?」って聞かれたら、「傍を楽にするため」って答えるなって思います。
おわり。