2023.08.21 【2784日連続投稿】
意思決定の話は多岐に渡る。
受動と能動と中動の話はさておいて、今回は確実な判断と感性(直観・直感)の判断について書いていきたい。
今読み進めている『世界のエリートたちはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』では、このように書かれている。
昨今、コンサルタントとして顧客企業の経営会議に参加すると、経営企画などからの稟議や提案に対して、経営陣から「情報が足りない」「これだけでは決められない」といった反論を耳にすることが多いのですが、外部の人間として思うのは、「では情報が増えたら、あなたたちは決められるのですか?」ということです。
もちろん、論理的かつ理論的に判断するための情報が十分に集められれば、それに越したことはありません。しかし、先述した通り、昨今の企業が向き合うことになるのは、必ずしも論理的に考えて答えの出る問題ばかりではないのです。そのような問題に向き合う際に、ひたすらに「論理的」であり「理性的」であろうとすれば、いつでも解を導出することはできません。
趣味でやっているクロスワードパズルであれば、それはそれで問題ないわけで、いくらでも時間をかければいいわけですが、ビジネスの世界では時間というのは競争資源ですから、これはいたずらに資源を浪費していることになってしまいます。
物事が複雑に絡み合い、しかも予測できないという状況の中で、大きな意思決定を下さなければならない場面では、論理と理性に頼って意思決定を使用とすれば、どうしても「いまは決められない」という袋小路に入り込むことになります。このような問題の処理については、どこかで論理と理性による検討を振り切り、直感と感性、つまり意思決定者の「真・善・美」の感覚に基づく意思決定が必要になります。
p.44~45
これはビジネスの大きな意思決定でいきなりやれと言われてもできない。
日々の中だと、大きな判断でなくても小さなところで、確実というより直感に頼っている部分は絶対ある。
朝起きて何着よう?とか、
会社でマニュアルにない業務をやる時どうする?とか
とっさに予定以外にやっていることは、直感に頼っていると思う。
その直感を大切にして、もし直感に頼って上手くいかなかったことがあるなら、直感に頼るのがダメなのではなく、直感を磨けばいい。
日々から直感を使っている場面を意識するだけでも変わってくるだろう。
おわり。