2018.04.15 【755日連続投稿】
昨日友人の塩坂太郎(たろちゃん)が主催するV.O.P.(ベリーオーディナリーピープル)予告編⑧の上映会に参加してきました。
V.O.P.は1作から8作まであり今回が最終作でした。今まで何度か参加したことがあり、北海道の浦河にある「べてるの家」のドキュメンタリー映像です。べてるの家は、なかなか自分の言葉で説明するのは難しいです。統合失調症や知的障害がある方々が暮らすコミュニティで、寝食をともにしながら、会社を立ち上げて経営したり、イベントを開催したりとしているという認識です。
いくつか「べてるの家」に関する本を持っていてそれらの本にはこのように書いてあります。
北海道にある浦河べてるの家。統合失調症などを抱える人たちが暮らす共同体だ。最近べてるの家では、自分たちの病気を自分で研究する「当事者研究」g盛ん。「幻聴さん」と一緒に暮らし思いが極まれば「爆発」する。そんな自分を「研究」してみると、いつもの苦労や絶望のお陰で、なんだか自分の助け方がわかるように思えるから不思議だね。弱いから虚しいから、絶望の裏返しの希望を見晴かせる。逆転の人生哲学の「爆発」だ!
本『安心して絶望できる人生』 著:向谷地生良
紹介:西村公朝(シンボルマーク・デザイン)
「浦河べてるの家」というのは、精神障害をかかえた人たちの有限会社・社会福祉法人の名称である。北海道の浦河町で、共同作業所。共同住居、通所授産所、グループホームなどを運営しており、主に精神障害をかかえた約150人がさまざまなを行っている。
「弱さを絆に」「三度の飯よりミーティング」「昆布も売ります、ビョーキも売ります」「安心してサボれる会社づくり」「精神病で町おこし」など、ダジャレのような言葉をキャッチフレーズに、年商一億円を稼ぎ出し、年間の見学者2000人。いまや過疎の町を支える一大地場産業となっている。
本『寄る辺なき時代の希望 〜人は死ぬのになぜ生きるのか〜』 田口ランディ
ちなみに、今までのV.O.P.予告編上映会に参加した時に書いた私の記事です。
第1作
本日のつれづれ no.187 〜第1回 ベリーオーディナリーピープル 鑑賞会つれづれ〜 - 名前?苗字? ひろやすの生き様ブログ
第2作
本日のつれづれ no.321 〜映画「ベリーオーディナリーピープル」-3度の飯よりミーティング-〜 - 名前?苗字? ひろやすの生き様ブログ
第4作
本日のつれづれ no.398 〜V.O.P予告編4鑑賞会に参加して〜 - 名前?苗字? ひろやすの生き様ブログ
さて、前置きが長くなりました。
第8作は、べてるの家と大阪でさをり織りを通して自己表現や感力を大切に活動されている城みさをさんがコラボして、浦河でさをりのファッションショーをするという企画のドキュメンタリーでした。
城さんからいくつも心に刺さる言葉を頂きました。
「非常識にとどまることを大切にしている」
「人がやったことをもう一回やるなんてバカらしい」
などなど。
べてるの家に触れると、いつも「自分はどう在りたいのか?」「自分はどう生きたいのか?」「どんな社会で生きたいのか?」ということが問いとして浮かんできます。
障害という言葉によって勝手に普通と異常に分かれているように思われる一面が現代社会にあると言われます。特別支援学校で2年4月から就労継続支援B型事業所で障害がある方と関わっていますが、「とても普通の人たち」です。
とても普通な人たちなのに、生きづらさがあるのはなぜなのか?
それは社会的制度の問題もあるでしょうが、一番は私たち一人一人の価値観やマインドであるのではないだろうか。
自分がどうしたくて何をしていけばいいのか、今までよりもより深く問われている感覚です。
明日からもとても普通な人たちと働いていく日々から、自分なりの回答を見つけていこうと思います。
おわり。